フッ化物の利用には、いろいろな方法があります。さまざまな方法を組み合わせて行うと、いっそう効果があります。
年齢と場面に応じたフッ化物の利用方法をあげてみます 。
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出生
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保育園
幼稚園 |
小学校 |
中学校 |
高校 |
成人 |
老人 |
年齢 |
0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
〜60 |
〜 |
保育所
幼稚園
小学校
中学校 |
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むし歯になりやすい時期
フッ化物利用の効果が大きい |
低い濃度のフッ化物溶液で
口をすすぎ吐き出します |
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フッ化物溶液で口をすすぐ
(フッ化物洗口) |
歯科医院
市町村
保険
センター |
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フッ化物塗布
歯に直接
フッ化物を塗る |
歯科医師・歯科衛生士が歯に
直接フッ化物を塗ります。
比較的高い濃度のフッ化物を
使います。 |
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フッ化物塗布
歯に直接
フッ化物を塗る |
家庭 |
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フッ化物入歯みがき剤を使う
家庭で歯をみがくとき、フッ化物入り歯みがき剤を使う |
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フッ化物溶液で口をすすぐ(家庭でのフッ素化物洗口) |
地域全体 |
フロリテーション(水道水のフッ化物濃度適正化)
地域に住むすべての人が利用できます。効果の点でも経済的にも優れた方法です。
わが国ではまだ実施されていませんが近い将来の実施に向けて検討が進められています。 |
そのほかにも、フッ化物入りスプレーや、わが国では実施されていませんが、
フッ化物補充剤・フッ化物添加食塩などがあります。
フッ化物の塗布は、専門家である歯科医師や歯科衛生士が行います。フッ化物を塗る時期も、「歯が生えたらすぐに」が原則ですが、具体的に「いつ」「どのように塗るか」については、歯科医師に相談します。子どもの頃は、次々と乳歯が抜け、新しい永久歯が生えてくるので、定期的に年に2〜6回くらい塗るのが適当です。ここで紹介しているフッ化物ゲルの塗布以外では、フッ化物溶液で綿球を使った塗布法が多く用いられています。
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歯ブラシでゲル状のフッ化物を塗る
この方法では、いろいろあるフッ化物塗布法のなかでも、歯ブラシのため不安感もやわらぎ、短時間ですむので特に幼児に向いています。
フッ化物を塗ると、歯が黒くなるという声もありますが、むし歯予防のフッ化物液で歯が黒くなることはありません。歯が黒くなるのは、むし歯の進行を止めるために使うサホライド(フッ化ジアンミン銀)という液を使った場合です。 |
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